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2025年8月11日から12日にかけて、シリアの旧アサド政権支持の武装集団と暫定政府の治安部隊との衝突が北西部ラタキアなどで激化し、死者が1000人を超えたことが判明した。シリア人権監視団によると、8日までに1018人が死亡し、そのうち745人は市民であった。ラタキアでは電力供給が遮断され、生活必需品の確保が困難な状況にある。暫定政府のアハマド・シャラア大統領は、この衝突を想定された課題の範囲内と述べているが、中東のメディアはシリア国防省が旧アサド政権残党の掃討作戦を次の段階に進めていると伝え、戦闘のさらなる激化が懸念されている。 アサド政権崩壊後も、旧政権の残党は暫定政府軍との戦いを続けている。特にシリア西部のタルトゥースなど、アラウィ派の人々が多く集まる地域では、アサド政権の残党武装勢力が抵抗を続けている。一方で、暫定政府軍はアサド政権の司法責任者の追跡を行い、旧政権の重罪に関連する責任追及を進めている。こうした抵抗は今後も続く可能性がある。 なお、アサド大統領は2024年12月に辞任しロシアに亡命しているが、最近の報道ではエジプトとヨルダンが亡命を勧告したとする情報について両国政府は事実無根と否定している。現在は国連決議に基づく新たな政治的ロードマップの策定が進められている。
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