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パレスチナ自治区ガザ地区での情勢が深刻化しています。8月10日、イスラエル軍による空爆で、中東の衛星テレビ局アルジャジーラの記者ら5人が死亡しました。攻撃はガザ市内の病院近くのテントを狙ったもので、他にも一般市民2人が亡くなっています。イスラエル軍は死亡した記者の一人をイスラム組織ハマスの下部組織のリーダーと主張し、同氏がイスラエルへのロケット攻撃に関与していたとして攻撃を認めましたが、アルジャジーラはこれを否定しています。今回の攻撃により、ガザ地区で死亡した報道関係者は200人を超えました。 一方、8月14日にはイスラエルのモサド長官がカタールでパレスチナのムハンマド首相兼外相と会談し、停戦と人質解放の交渉が進まなければガザ市制圧計画の実行に踏み切る意向を伝え、イスラム組織ハマスに強い圧力をかけています。ハマス代表団は最近トルコでトルコのフィダン外相と交渉を行い、戦闘終結に向けた話し合い再開を求められている状況です。 国連安全保障理事会は8月10日にガザ市制圧計画を決定したイスラエルに対する緊急協議を開き、人道状況のさらなる悪化を強く懸念しました。国連関係者は既に人道支援体制は崩壊状態にあると指摘し、多くの理事国がイスラエルの軍事行動について懸念を表明しました。さらに、ロンドンではパレスチナ支援団体の活動禁止に抗議する大規模なデモが行われ、500人以上が逮捕される事態となっています。
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